海苔養殖漁

Category : 小豆島 , 小豆知識

とても身近な食品の海苔ですが、どのように作られているかご存知ですか?

僕は、なんとな~く海苔網のイメージはあったものの、深い関心を持ったことは今までありませんでした。

 

ところが!!

今朝、近くの漁師さんの漁船に乗って、海苔養殖漁を見学してきました!!

 

皆さん、見学したことないでしょう??(にやり)

その体験を踏まえ、海苔養殖漁について調べてみましたよ。

 

そもそも海苔って何??

海苔っていうのは、食用になる藻類の総称です。つまり、海苔という生物が存在しているわけではありません。字から分かるように、海の苔(コケ)です。苔も「苔的な植物の総称」だそうです。

よく考えてみると「海苔」をノリと呼ぶのは、かなりの荒業です。ノリの語源はヌラだそうです。ヌラヌラしてるでしょ?

 

海苔の栄養

「海の緑黄色野菜」とまで言わしめる海苔です。(初めて聞いた・・・)

実は、かなりの栄養価があるんです。特にビタミン類が断然に多く含まれています。

ビタミン(A,B,B2,C,E,K,B6)の含有量は、卵、ほうれん草、牛乳と比較して、全てにおいてかなり上回る結果が出ています。

とはいえ、食べられる量は少ないので、適量で他食品と同等のビタミンが摂取できると考えましょう。

 

どうしてもビタミンを補給したい方は、おやつ替わりにポリポリ食べるのもいいかもしれませんね。

それができるほど図太い人なら、それほどビタミンの消費はなさそうですが。。。

ご飯のお供、お酒のつまみと多種多様に活躍してくれますので、少し意識的に食べるだけで健康になれそうですね。

 

以下、主な具体的効果を列挙します。

・がん抑制

様々な成分が、活性酸素をやっつけます。(雑っ)

・肥満防止

かなりカロリーが低いです。佃煮だとそれなりに高いですが。

・便秘改善

海苔には、食物繊維が豊富に含まれています。

・動脈硬化の予防

血中コレステロール・脂質を低下させてくれます。

・老化防止

ビタミンAとビタミンCの相乗効果で、細胞の酸化を防止します。

 

海苔は、想像以上に素晴らしい栄養食品です。その内、海苔ブームが来そうな予感。メディア次第で。。。

 

海苔の養殖

海苔の養殖は、網が張られる冬だけかと思いきや、年間を通して行われています。

漁師さんや地域によって方法は違うと思いますが、一例をご紹介します。

 

春~夏

目まぐるしいほどの海苔の収穫が終わる春になると、貝殻(主にカキ)に生きた海苔を巻きつけます。海苔は果胞子(かほうし)を放出します。すると、貝殻に糸状体(しじょうたい)という海苔の幼虫ができます。それをきれいな海水で培養します。

糸状体の培養を個人的にする漁師さんはほぼ居ないでしょう。主流は、人工的に作られた「フリー糸状体」と呼ばれる糸状体を使用します。

秋~冬

秋になって水温が下がると、熟成した糸状体が殻胞子(かくほうし)を放出します。この苗を、海苔網に付着させると、それが海苔となります。

そして、殻胞子が付着した海苔網を一定期間乾燥させます。これは、海苔以外の藻を枯らしたり、海苔の芽を強くする、海苔が多くつくようにするためです。

ここからやっとこさ、海での養殖の始まりです。

冬の間に育った海苔を「高速摘採船」で「摘採」していきます。つまり、専用の漁船(トップ画)で刈り取っていきます。この漁船の全部にはガードのような装備があり、それで海苔網を持ち上げて、海苔網の下を漁船が潜り抜けていきます。そして、船の上部にある回転するカッターが海苔を刈り取っていきます。この過程を今日見学させてもらったのですが、間近で見られることもあり、迫力満点でした!!

下手な遊園地よりよっぽど面白いですよ。ほんと。

一回刈り取っても10日ほど経つとまた生長しているそうです。冬の間はひたすらこの摘採を繰り返さなければいけません。

寒い中、本当にご苦労様です。。。

加工もしている業者になると、本当に24時間操業です。それでも、ほかの業界と同様、人手が不足しているので、規模は昔に比べると小さくせざるを得ないようです。

 

海苔の生産地

海苔の生産が盛んな地域をご存知ですか?

1、佐賀県(有明海)

2、兵庫県(瀬戸内海)

3、福岡県(有明海)

4、熊本県(有明海)

5、宮城県(仙台湾)

6、香川県(瀬戸内海)

香川県は、全国で6番目の生産量を誇ります。

比較的温暖な気候の、入り組んだ湾でよく栽培されているようです。

 

海苔栽培に適した条件

・葉状体が育つ時(冬)の水温が10℃~20℃

・日照時間が長い

・河川などから水が流れ込む(窒素や栄養塩が豊富)

・ある程度の水流がある

・潮の干満差が大きい→海苔がたまに干出する

 

これらの条件を満たせなかったり、異常気象で海水温が高すぎたりすると海苔も枯れてしまいます。

枯れた海苔は色が落ち、使い物にならなくなります。

 

まとめ

日本人にとってとても身近な海苔ですが、実はとても貴重なもので、沢山の工程を経て生産されています。実際、気象の変化や従事者の減少などにより、国内生産量は減少しています。

「海苔なんてなくても生きていけるわい!」という方もいるかと思いますが、何かのバランスが崩れるとあらゆる自然に影響してきます。僕が偉そうに言えることではないですし、それが悪とは限りませんが。

普段食べるもの一つにしても、色んな人によって色んな過程を経ているという当たり前のことを忘れたくないですね。っていう当たり前の事を、柄にもなく言いたくなりました。

感謝、感謝。


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